招かれざる『ハコモノ』

社会性と文化の話。

けっして弊社の売上に関わる話ではありませんが、
地元のある工場跡地の開発を巡って、
心中休まらない日々が続いています。

いかなる施設が、そこに建設されようとも、
ハコモノ」である以上、スクラップ&ビルドが可能。

しかし、その「ハコモノ」がために、
町の文化が傷付いたなら、どうだろう?と考える。

文化は、けっしてスクラップ&ビルドが利かない。
なぜなら「モノ」ではないから。


以下、ある書籍からの抜粋です。
 
 劇場や美術館のような巨大で立派な施設を造れば造るほど、
 そこからより大きな文化がぞくぞくと生まれてくるわけではない。
 道具や技術を多彩にそろえればそろえるほど、
 豊かな文化の条件や基礎が築かれるわけでもない。


 文化を生むのは、心だ。

 ところが、役人や商人がむらがっては、
 文化を発展させる手段と名付けたものを持ち寄り、
 かえって文化を壊滅させる危険度を増大させている。


 今はこういう時代だが、
 文化の本質が物や手段だという考え方に対して、
 わたしたちは強く抵抗して行かなければならないだろう。

 
 出典は、数年前よく売れたと聞いているこの書籍です。

 

「便利さ」と「豊かさ」

「楽しい」と「楽しむ」

そして、「変わる」と「深まる」


似て非なるものと思いますが、いかがでしょうか?

弊社は、この違いが分かる不動産屋でありたい、と思います。

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