オーナー様の言葉が救い
前回に近い話題になりますが、最近あったエピソードから。
当然、当事者の名誉を無用に損ねることは本意ではないので、ボカシを入れたトークで進めます。
賃貸店舗物件をめぐる話しですが、顛末はおよそこんな感じです。
内見→申込み→貸主様に応諾いただく。諸条件の詰めもOK。
まず、ここでおよそ「契約見込み」です。
少し違ったのは、行政の許認可が必要な事業所だった点。
それも、申請書類を整えることに協力し、年初早々に申請手続き完了。
いよいよ許可がおりて、さぁ、契約・・・か?
いえいえ。
契約者が「変わります」との先方担当さんからの電話です。
申込みのあった法人ではなく、別法人で契約したいとの話し。
???
担当さんは、なんだかんだ説明をされますが、どうも意味不明。
というか、話しの辻褄が合いません。
許認可事業ですよ。
申請して、許可下りて、なんで契約者(当事者)が変わるの?
「市からの指導でして・・・」「ア、指導というか、やんわりとそう諭されたというか・・・」
「もともとこの2社は提携会社でして・・・」
「信用度はかえって上がるんだから、貸主としても問題ないでしょ?」
差し変わる法人のほうが実績があるので、何のリスクもないし、逆にあり難いだろ、といわんばかり。
いやいや、なんにせよ、その法人様の情報、なーんにもいただいておりませんから。
貸主様が承諾した法人とは「赤の他人」ですから。
話しに無理がありすぎ・・・
・・・ご来店いただくことにいたしました。
単純に「???」と思うことを確認していけば、単純な話し「嘘」が分かります。
えーっ!!!アレをああすべきところ、ああして、そうやちゃったの?!!!
(ここは、詳細に触れると問題ですので、奥歯にでっかいイカ焼でも挟まったような説明でお許しを・・・笑)
許認可事業で「嘘」?
それって、かなりまずいですね。
私からも行政に仔細を照会して、役人の方とも襟を開いた協議をしましたが、
結局のところ、不適切な手続きについて、ぎっちりと絞られた挙句、
事業者自ら申請を取り下げざる得ない状況になったようです。
仲介の弊社の姿勢が『ええわ。ええわ。』なら、
ダンマリ知らんぷり、はい、はい、はい♪と進めていくことも出来たでしょう。
でも、出来ないんです。
やらないんです。
そうした不適切な仕事。
結果、契約予定まで詰めてたはずの話が吹き飛んでしまい、
オーナー様には顛末の説明とお詫びのご連絡をしましたが、
逆にお礼をおっしゃっていただきました。
「面倒なコトを、しっかりと対応してくれて有難う」
救われます。こちらこそ、有難うございます。
そして、今回の申請取り下げに至った事業者様には、再度、適正な手続きに則って、
事業展開を再開されますことを願っております。
でも・・・ 最後に・・・
こうした「不適切」な手続きですり抜けようとする事案が生まれるのには、
行政の姿勢のごく一部に、民間の現実を直視したところから積み上げたものではなく、
あまりにも杓子定規な姿勢が遠因、温床にもなってたりして・・・とも感じてしまいました。
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