“老い”と向き合う(2)

シリーズ投稿の2回目。現在の母の状態に触れたいと思います。

よく動く母が要介護となったきっかけは、4年前の背骨の圧迫骨折。
骨粗鬆症の母は、その後も程度は軽いとはいえ、2回の圧迫骨折を繰り返します。

そして昨年10月には、神経内科医によりアルツハイマー病と診断を受けました。

現在、要介護2。

日常生活の大半は自立して行えますが、長時間の歩行であったり、
立ったままの姿勢や逆に座ったままというのも、
本人にとっては、かなりの苦痛を覚えるらしいです。

そして何よりも、記憶力や物事を整理立てて考える力が衰えてます。
最近の出来事の記憶は衰えるものの、昔の記憶は比較的しっかりと残ってるのは、
通常の老化による記憶力低下の症例と同じようです。

父の他界(4年前)後、母の様子から痴呆を疑い、その進行が家族の心配の中心だったのですが、
実は一番の問題は少し別のところにあったようです。

ケアマネージャーさんからは、アルツ以外に、パーソナリティ障害の症例が見られると指摘されました。
『パーソナリティ障害とは?(gooヘルスケア)http://health.goo.ne.jp/medical/search/10470100.html


具体的に顕著な行動パターンとしては、

1.気になることへの執拗な執着。
  たとえば、私や家内への電話が朝5時台から10〜30分おきに2〜3時間続くこともあります。
  話す内容はほとんど同じ。
  電話がつながろうが、つながらなかろうが、ずっと同じ話しを訴えてきます。

2.異常なくらいの潔癖症。(他者に対して)
  何をするにも薄手のビニール手袋を着用する。
  複数の人間の触れる場所は、長時間にわたって雑巾で何度も何度も拭かないと気が済まない。
  ティッシュペーパーは同じ部屋に何箱も口を開けて置いておく。机ひとつに4つとか。
  

3.自分で使用したものが散らかることには全く無頓着。
  新聞、使用済み手袋、タオルなどは床に置きっぱなし。というより無造作に放り、そのまま放置。
  正直なところ、母のやるように任せておくとかなり不衛生な状態になってしまいます。

4.食べ物、日用品などをとにかく捨てる。そのことを決して認めない。
  ヘルパーさんに食事を準備してもらいながら、箸もつけずに捨ててしまう。
  指摘すると「やってない」と誤魔化す。
  洗剤、トイレットペーパー、薬、お菓子など、とにかく最後まで使い切らない。食べ切らない。

5.心配の対象に対して向き合わず、問題を摩り替える。
  たとえば自分で怪我をする。怪我がコワくて心配だが、それを正直に相談せずに別の用件で呼び寄せる。
  このとき摩り替える用件は、大抵「誰かを悪者にする話」。
  (○○について全然分からない。誰も教えてくれない・・・etc〈事実無根の話し〉)


こうした状態の母を、その欲求を満たしながらサポートし続けるのは、
経済的にも、精神衛生上も非常にタフなものです。


その母は昨年11月はじめに、玄関先で転倒(たぶんシリモチ?)。

恥骨を骨折して入院。

11月末に退院するまで、おそらく母の人生で2番目の長期入院となりました。
(最長入院は、私を帝王切開で生んだとき。危険な出産だったといいます)

入院当初、痴呆の進行も見られ、精神的にかなり混乱をした様子でしたが、骨折の回復とともに徐々に安定。

それでも、身体機能の衰えもあり、何よりも事理分別の能力に不安を感じました。

退院後も自宅へ戻ることはせず、サービス付き高齢者向け賃貸住宅へ入居しました。

これは本人の望みではなく、ほぼ私の考えでそうしたことです。
(もちろん費用はすべて私持ちです)

理由は、今の母にとって、自宅ほど危険な場所は無いからです。



どうして長年暮らしたはずの自宅が、母にとってそんなに危険な場所になってしまったのか?

次回はそのあたりを書かせていただきます。


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