下呂紀行 その3「父親編」

下呂紀行、最終部。

私にとっての「下呂温泉
単なる有名な温泉街、保養地というだけではありません。


ここは、父がかつて疎開していた場所であり、
当時、多感な少年だった父の想い出がたくさん眠る町です。


そして私にとっては、

子どもの頃、幾度となく連れて来たもらった家族旅行の想い出や、

成人してからは、父と一緒に飲み明かし、一緒に母親の小言を聞いた想い出、

父親になってからは、晩年の父と一緒に家内、娘と滞在した想い出など。

想い出が幾層にも重なった町です。



今年は、奇しくも終戦記念日を、この下呂で迎えました。

68年前、父がこの場所で、「その日」を迎えていました。

なんだか、感慨深いものがありますね。

同じことを、宿を出る際に、かみさんが言ってくれたのも嬉しかった。



本当は、今年の旅行は母親を連れて来てやりたかったんですよ。

しかし、本人の体調のこともあったし、

今回は何よりも娘のことを中心にしてやりたかったんですね。

かみさんの尉労だって必要だし(笑)

人間、ひとつの身で出来ることには限りがあります。

母にとって、来年、また旅行するチャンスがあるのか分かりません。

でも、仕方がない…か。



いろいろと思い巡る中で頭に浮かぶのは、幼い頃、ここで見た父の顔。

そして、最期の旅行となったときの、父の顔でした。

私にとっての下呂温泉は、いまではもう形を失ったけど、
でも、まだ確かに存在する、大事なものに触れられる気がする場所なのです。



これから、娘にとって、ここ下呂の町はどんな意味をもって行くのだろう。

その娘の記憶の中に残る私の姿は、どんな顔をして、どんな背中をしているんだろう。


やっぱ、親父たるもの、カッコよくなきゃいかんよね。

来年もまた行こう! がんばろっと!!(^^)



追記: 毎回、お世話になる水明館。良い宿です。先代と父とは懇意の間柄でした。
    帰り際にお声をかけてくださった若女将の景子さん、ホントお綺麗なんですよ(^^)
    本当に有難うございました。感謝。
    【水明館ホームページ】
    http://www.suimeikan.co.jp/

                                                                                                                • -

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